水道橋博士「とてつもなく凶暴でとてつもなく優しい」たけしの知られざる一面
Q26.改めてビートたけしさんのすごさを一言で表すと?
■「夏目亭透析」と「古今テー志んショー者」と「立川梅春」
もともと「錦乃助」って名前を談志師匠に貰っているのに、新たに自分で名前つけてやってんだもん。でも、そんな国立演芸場の前座に出たとか、鶴瓶さんの前座に出たとかは、確かにニュースになっているから皆、知ってはいることなんです。
オレが言いたいのは、実はグレート義太夫さんとホーキング青山がやっている「放送禁止ライブ」にも落語家として出ていることなんです。これがタイトル通りに、まあ、ふたりとも体が不自由なんですよ(グレート義太夫は重度の糖尿病を患っており、ホーキング青山は両手両足を先天的に使えないというハンデを持つ)。
ふたりは「夏目亭透析」と「古今テー志んショー者」って、たけしさんが付けた芸名なの。そこに「立川梅春」という名前で、たけしさんが落語をやるんです。何がすごいって、もう2回も出てるんですよ。
一度きりのご祝儀出演じゃないんです。お客さんも少ないし、マスコミに目立つところじゃないから、ほとんど皆知らないけど、でもね、そういうことをやる人なんですね、たけしさんって。
ほんとうにたけしさんの面倒見は…いいなんてもんじゃないですよ。なんて言ったってたけし軍ではこれまでのべ100人くらいの弟子を見ているわけですからね。もう親分としての器が桁違いなんですよ。
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